陰茎がんの症状について把握しよう

がんには様々なものがありますが、陰茎がんとは亀頭部分や頭皮に発生する悪性腫瘍のことを指しています。
先進国の中では非常に稀なものだとされていて、発生する頻度は10万人に1人以下という割合です。
日本では男性の悪性腫瘍の1%にも満たないと言われていて、60から80歳代の男性に多く見られるものです。
原因には様々なものがありますが、生殖器の不衛生、包茎、喫煙などがあげられ、包茎の場合には、通常の約10倍のリスクがあると言われています。
どのような症状があるのかと言うと、浅いびらんや周囲が隆起した浅い潰瘍などが主な症状です。
痛みなども通常はなく、症状が分かりにくいケースも多いので十分な注意が必要です。
また恥ずかしさや性感染症の一つなのではないかという思いから、受診をためらう人も多く見られます。
診察の際には視診が一番重要であり、カリフラワーのようなできものが一つの特徴です。
その多くは亀頭部などに見られるでしょう。
診断を確定するためには組織を一部採取し、検査をして生検検査を行う必要があります。

陰茎がんの治療法はいくつかあります

包茎だとかかりやすい病気の一つ陰茎がんですが、その治療法は大きく分けると手術と放射線治療、進行がんに対する化学療法の三つが挙げられます。
とはいえ主体は手術による切除と言えるでしょう。
手術療法に関しても二つの種類に分けられ、陰茎を温存して病変部だけを治療する陰茎温存療法と、腫瘍から2センチ以上の正常な組織をつけて陰茎を切除する切断術に分けられます。
温存療法の場合にはレーザー治療や腫瘍の局所切除を行うことになるでしょう。
以前までは陰茎切断を行っていたものの、温存の適応となる範囲が拡大されつつあるといえます。
放射線療法の場合には、ごく初期の限られた状態での腫瘍が適用です。
日本では大概照射が行われますが、優れた治療成績が報告されているものの、再発率は高いと報告されているため十分な注意が必要です。
また放射線療法の場合には合併症も報告されていて、尿道狭窄や亀頭部壊死などがあげられます。

まとめ

包茎の人がかかりやすい陰茎がんについて症状や治療方法が分かりました。
陰茎がんは元は稀な疾患であり、現在でもまとまった治療成績は出ていないものです。
包茎の場合には、陰茎がんにかかるリスクは、包茎ではない人の約10倍にもなります。
このような陰茎がんのリスクを軽減するためにも、またコンプレックスをなくすためにも、包茎手術を検討してみるとよいでしょう。
様々な不安はつきものなので、まずはカウンセリングの相談をしてみることから始めましょう。